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あなたに合うのはどの犬種?人気の犬種の特徴や性格をご紹介

あなたに合うのはどの犬種?人気の犬種の特徴や性格をご紹介

犬の種類は、世界で非公認犬種を含めて700〜800種類以上といわれています。そのなかでも、日本で多く飼われている人気犬種を「ジャパンケネルクラブ犬種別犬籍登録頭数(1~12月)」2016年のデータをもとに、大きさ別に5犬種ずつピックアップ。原産国や毛の色などの特徴や性格、必要な運動量といった知りたい情報もまとめました。愛犬選びの参考にしてくださいね。

飼いやすい!でも意外と活発な犬種が多い小型犬

小型犬は、集合住宅や都会でも飼いやすいため人気があります。ぬいぐるみのような犬種が多いのですが、もともとは狩猟犬として飼われていた活発な犬種も多くいます。

1位 フランス生まれのおしゃれな犬、トイプードル(Toy Poodle)

トイプードルは、頭がよくしつけもしやすいので家族犬にぴったり。抜け毛が少ないのも特徴ですが、定期的なカットは必要です。毛色はブラック・ホワイト・ブラウン・グレー・クリーム・アプリコットなど全部で11色。機敏で活発なので運動も大好きです。

2位 メキシコ生まれの小さな犬、チワワ(Chihuahua)

アップルヘッドという独特の頭の形が特徴。小さいけれど活発で、自分より大きな犬に歯向かうような大胆な一面も。飼い主さんによく懐きます。毛の長いロングコート、短いスムースコートの2種類がいます。スムースコートの子は、寒さに弱いので注意が必要です。毎日15分程度のお散歩をします。

3位 アナグマ猟で活躍、ドイツ生まれのミニチュアダックスフント(Miniature Dachshund)

アナグマの巣穴に入りやすいよう改良されたため、細長い体になりました。毛の長さでスムース、ロング、ワイヤーに分けられます。カラーはレッド、イエロー、チョコレート&タンなど豊富です。お手入れは定期的なブラッシングで十分ですが、ワイヤーはトリミングが必要、また垂れ耳が特徴で耳掃除が必要です。元気で活発なので、たくさん運動させます。椎間板ヘルニアに注意します。

4位 ふわふわなポメラニアン(Pomeranian)はドイツ生まれ

毛量が多いので、まめなお手入れが必要です。毛色はオレンジ・オレンジセーブル・レッド・ブラックなど多彩です。活発で明るく、飼い主さんのいうことをよく聞きますが、興奮しやすいという一面ももっています。毎日の散歩でしっかり運動させます。骨が華奢なのでジャンプには気をつけます。

5位 動く宝石ヨークシャー・テリア(Yorkshire Terrier)は元気いっぱい

シルクのような美しい毛並みをもつヨークシャー・テリアはイギリス原産です。19世紀ごろは、イギリスで鉱山のネズミ捕りとして活躍していました。毛色はスチールブルー(青みのある鋼色)とタンで、毛質が細いので、こまめなお手入れとカットが必要です。機敏で活発、甘えん坊ですがちょっと勝ち気なところもあります。

散歩が大好き!人が大好き!中型犬

柴犬やシェットランド・シープドッグ、ボーダー・コリーなど、中型犬にもたくさんの飼いやすい犬種がいます。大切な家族の一員として、相棒として迎えたくなる魅力的な犬種をご紹介します。

1位 日本で最も古い犬種 柴犬(Shiba Inu)は海外でも人気

くるりと巻いた尾が特徴。毛色は赤、黒、胡麻、白など。換毛期の抜け毛は多く、ブラッシングが必要です。素朴で飼い主に忠実ですが無鉄砲な面もあるので、しつけをしっかりすることがポイント。運動が大好きなので毎日たっぷり運動させてあげます。長生きする犬種ですが、その分、認知症になりやすい一面もあります。

2位 イギリス王室でも愛されているウェルシュ・コーギー・ペンブローク(Welsh Corgi Pembroke)

イギリスでは古くから牧羊犬として、そして今では家庭犬として人気が高い犬種です。毛色はレッド、セーブル、フォーン、ブラック&タンで、胸や首、脚には白い斑がある子もいます。短い毛ですが、毎日のブラッシングは欠かせません。性格は大変友好的です。室内で飼えますが、タフで機敏なので毎日十分運動させる必要があります

3位 イギリス生まれの優秀な牧羊犬ボーダー・コリー(Border Collie)

牧羊犬ですが、最近は愛玩犬として人気です。毛色はブラックやグレーに見えるブルーに胸や額、尾の先などが白くなっています。こまめなブラッシングが必要です。素直で誠実なので家庭犬としても向いていますが、運動量が多く都心では大変かも。ドッグスポーツをさせると喜び、活躍するでしょう。

4位 イギリス生まれの美しい牧羊犬シェットランド・シープドッグ(Shetland Sheepdog)

長く美しい被毛が特徴で、毛色はセーブルやトライカラー、バイブラックなど多彩です。毎日のていねいなブラッシングは欠かせません。頭がよく素直なので家庭犬にぴったり。活発でパワーがあるので、ドッグスポーツやゲームを取り入れた運動がおすすめです。

5位 メイフラワー号でやってきた、アメリカン・コッカー・スパニエル(American Cocker Spaniel)

ウエーブした細い被毛が特徴です。毛色はブラックやアスコブ(ブラック以外のクリームやブラウンなど)、白地に斑のあるパーティカラーなどです。美しい被毛をキープするために毎日ブラッシングします。長く垂れた耳は皮膚疾患を起こしやすいので、まめなお手入れを。性格はおおらかで明るく甘えん坊で、子供や高齢者の方にも合う犬種です。活発なところもあるので、たくさん遊んでたくさん運動させます。

見かけによらずおっとり甘えん坊の犬種もいる大型犬

大型犬は飼うのが大変そうという印象をもちがちですが、実は温和で子供に優しく、家庭犬として向いている犬種も多くいます。大型犬ならではの迫力やたくましさと、あわせもつ穏やかさは愛犬家の心をつかんで離しません。

1位 優しくて子供好き、ゴールデン・レトリバー(Golden Retriever)

猟師が落とした鳥を回収する狩猟犬として、イギリスのスコットランド地方で活躍していました。アレルギー性皮膚疾患などに気を配りつつ、毎日ブラシをかけてあげます。人にも犬にも友好的で家族犬にぴったり。力は強いのでしっかりしたしつけが必要です。また、毎日たっぷり運動させることも大切です。股関節疾患には注意が必要です。

2位 盲導犬としても活躍、ラブラドール・レトリバー(Labrador Retriever)

カナダ、ニューファンドランド原産で、水中回収犬として魚を追い漁師を助けたり、猟師が落とした鳥を回収したりしていました。寒さにも強い犬種です。毛色はイエローやブラック、チョコレート色です。被毛は短く、上の毛はちょっと硬め。下毛はやわらかくたっぷり生えているので毎日ブラッシングします。温厚で頭がよく家族犬に向いています。若い時はエネルギーがあるので、ていねいにしつける必要があります。運動はしっかり毎日させましょう。

3位 スイス生まれバーニーズ・マウンテン・ドッグ(Bernese Mountain Dog)

元は農家の番犬をしていました。被毛は光沢がある長めの黒色で、目の上や頬、脚は褐色、足先や顔の中心部、胸元は白色です。美しい毛並みで、毛量も多いので、毎日ブラシでしっかり手入れをします。優しく温厚ですが、本能的に突然攻撃性を示すことがあります。力も強いので、しつけはかなり重要です。運動は多めにしますが暑さには弱いので注意します。

4位 フランス生まれの水鳥猟犬スタンダード・プードル(Standard Poodle)

スタンダード・プードルもトイプードルと同様、人気の犬種です。独特のカットは水中で仕事をしていた名残です。まめなトリミングが必要ですが、抜け毛が少ないのでアレルギーのある人も飼いやすい犬種です。大変賢く訓練もスポーツもこなします。心穏やかなので家庭犬にも適しています。

5位 そりを引くのが得意なシベリアン・ハスキー(Siberian Husky)

シベリア北東部でトナカイを追う犬として活躍していました。毛色はシルバーや茶などさまざまで、白が混ざっていることが特徴です。寒い地の犬なので、被毛は密生しており換毛期は特にまめなブラッシングが必要です。人によく懐きますが、もともとそり犬なので自分で判断する能力があり、飼い主の指示を聞かないことがあります。しつけはかなり重要となります。スタミナがあるので毎日たっぷり運動させます。暑さには大変弱く対策が必要です。

どの犬種でもないミックスの魅力って?

どの犬種にも当てはまらない、ミックス犬にも大きな魅力があり人気もあります。

純血種をかけあわせたハーフミックス犬

チワワとダックスフントをかけあわせた「チワックス」、マルチーズとトイプードルをかけあわせた「マルプー」など、最近はハーフミックス犬の人気が高まっています。外見のかわいらしさも、丈夫なところも人気です。

体が丈夫で賢い雑種

純血種の両親ではなくさまざまな犬種の血が混ざった、昔から雑種と呼ばれている犬も、最近はミックス犬と呼ばれています。順応性が高く体が丈夫な子が多いのが特徴です。

どの犬種にも魅力がたくさん!

活発な小型犬や散歩好きな中型犬、人なつこい大型犬など日本で人気の犬種を、大きさ別に5犬種ずつご紹介しました。ミックス犬も最近は人気が高まっています。どの犬種の犬も、正しく飼えば素敵なパートナーになり、大切な家族の一員になります。犬種それぞれの魅力や、特徴をじっくり検討してみてくださいね。

★続いて読んでほしい記事① : 初めて飼う人へ!愛犬を守るために知っておきたい飼育ポイント4選

★続いて読んでほしい記事② : 子犬が家族に新加入。我が家に迎える準備をしよう!


文:伊藤 悦子

プロフィール: 麻布大学獣医学部環境畜産学科(現:動物応用科学科)卒。子供の時からいつもそばに動物がいる暮らしをしています。インコ、文鳥をはじめ犬や猫、モルモットなどと生活をしてきました。大学で学んだことだけではなく、子犬や子猫の世話から老犬老猫の介護、多頭飼いと今までのさまざまな経験から、皆様のお役に立ちたいと思っております。現在は茶トラのめす猫2匹と同居しています。

参考:

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