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愛犬と楽しく暮らすためには、ご近所トラブルを未然に防ぐことが大切です

愛犬と楽しく暮らすためには、ご近所トラブルを未然に防ぐことが大切です

犬に関してのトラブルで最もメジャーなものが『鳴き声』関連です。 犬だから鳴いて当然だ、なんて思い何の対策もとっていないと、ポストに「犬の鳴き声がうるさい」と書いた手紙が入れられる、というのはよくある話です。 大切な家族である犬と楽しく暮すためにも、ご近所から苦情が来ないようする対策をご説明します。

犬の鳴き声によるご近所トラブルを防ぐ方法

防音対策グッズを利用する

犬の鳴き声対策として一番簡単なのが『防音対策グッズ』を利用することです。犬の声は窓や壁から外に出てしまうので、まずは外に出さないようにする工夫が大切です。 防音対策は大まかに分けて、簡単にできる防音グッズを購入する方法、DIYする方法、業者にリフォームしてもらう方法があります。一番合った方法をお選びください。

  • 防音グッズを購入する

防音グッズの中で比較的安く購入できるのが、防音カーテン、防音カーペットです。飼い主の帰宅時など少しの時間だけ鳴いてしまう小型犬なら、この対策だけでも十分な効果が得られます。

  • 防音ケージを購入する

防音ケージの中でなら犬が鳴いても室外に声が漏れることはほぼなくなります。1日中鳴き続けてしまう犬におススメの防音対策です。もちろん防音ケージはしっかりと設計されており、その中で犬が苦しがったりすることはないのでご安心ください。

  • 自分でリフォームをする

しっかりと防音対策を取りたいが、DIYで済ませたい人や賃貸だから防音工事が出来ない人におススメなのが、吸音フェルト、壁に貼る防音シートなどで簡単なリフォームを行う方法です。 特に吸音フェルトは犬の声をしっかりと吸収し、外に出にくくする効果に優れています。犬のケージやベッドを置いている部屋の壁や床にしっかりと敷き詰めれば、外に漏れる犬の声はかなり軽減できます。

  • リフォーム業者に依頼する

さらに強力な防音対策をとりたいのであれば、お金は高くなってしまいますが業者に依頼して、窓を二重窓にする、防音効果のある壁に替えるなどのリフォームがおススメです。

ご近所への挨拶は大切

今から犬を飼い始める方はご近所へ「犬を飼い始めるので鳴き声でご迷惑をかけるかもしれない」、最近犬が頻繁に鳴くようになってきた方は「犬が鳴いてしまって申し訳ございません。もし何かあればおっしゃってください」と、前もって伝えておくとよいでしょう。犬の鳴き声に対して話をしておくだけで、ご近所さんの気持ちはかなり変わってきます。 合わせて犬とお散歩している際にはきちんと挨拶をすることもとても大切です。また、当然のことではありますが排泄物はきちんと処理する、リードをしっかりつけて絶対にフリーにはしないなど、マナーをきちんと守りましょう。

犬はパピー期とシニア期によく鳴くようになります

パピー期とシニア期それぞれの対応方法

犬にはよく鳴く時期があります。それはパピー期とシニア期です。それぞれの時期の対処法についてご説明します。

  • パピー期の対処法

産まれてから1歳までをパピー期(幼少期)といいます。パピー期の犬をペットショップやブリーダーから購入した場合、家に迎えた日からしばらくは夜鳴きなどをすることが多いです。 「犬は可愛いヌイグルミのような物」と簡単に考えていた人にとって、夜鳴きはかなり苦痛に感じられるかも知れません。しかし、環境が変わり、不安や寂しさから子犬が鳴いてしまうのは仕方がないことでもあります。 家に迎えた日は可愛さから抱っこしたり、触ったりと構いすぎてしまう人が多いですが、出来るだけケージやハウスなどに入れて、静かな環境を用意してあげるようにしましょう。

その際、人間の姿が見えなくなると鳴き始めることがありますが、ケージ等に毛布などをかけて少し暗くしてあげるといいでしょう。 また、寂しさから犬が鳴いているとついつい外に出して抱っこしてあげたくなりますが、そこはグッと我慢してください。それを繰り返してしまうと犬は鳴けば出してもらえると判断して、毎晩鳴き続けます。そうさせないために鳴いても無視をして、優しく見守ってあげることが大切です。

ぬいぐるみやオモチャなど子犬が寂しさを紛らわせる物を一緒に入れる、誰かが傍にいると思わせる為にテレビやラジオを付けておくなどの方法もおススメです。

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  • シニア期の対処法

シニア期になると犬によっては痴呆症状が出ることも…痴呆症状で一番困るのが夜鳴きです。昼夜逆転してしまい夜になると起きだして、今までに聞いたことのないような大声で鳴きだします。今まで夜鳴きなどしなかった愛犬が急に鳴き出したことにショックを受ける飼い主さんは多いですが、しっかりと対策を取らないと近所トラブルになりかねません。

まず一番大事なのが昼夜逆転させないことです。出来るだけ昼に起こして、夜眠る環境にしてあげることが大事です。しかし昼間誰も家にいないご家庭の場合、日中のお世話をすることは容易ではありません。特にシニア犬の介護は本当に大変で、夜寝れないことで家族全員が疲れ切っていまう場合も少なくありません。シニア犬の夜鳴きは獣医師やペットシッターなどに相談し、介護方法のアドバイスをしてもらうと良い介護方法が見つかるかもしれません。 また、どうしても家庭で介護しきれない場合は、老犬ホームを利用するのも一手です。老犬ホームは犬の介護施設で、ご家族様に代わりスタッフが愛犬のお世話をしてくれます。施設のサービス内容は様々ですので、常に愛犬の状態を報告し、24時間体制でしっかりとお世話してくれる施設を探してください。 シニア期にできるベストな対応は、それぞれの家庭によって違ってきます。愛犬が一番幸せに過ごしてくれる方法を見つけてください。

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ご近所トラブルで気を付けるべきこと

警察・保健所への通報

ある日突然、警察や保健所から「近所の人から犬がうるさいと苦情があった」と連絡がくる…そんな経験のある飼い主さんは少なくありません。防音対策をしっかりととり、常に犬の鳴き声に気を付けている人にとっては本当にショックな出来事だと思います。 ただ、犬の鳴き声に対する感じ方は人それぞれです。飼い主さんは大したことがないと思っていても、犬が嫌いな人などにとってはとても苦痛に感じることもあるのです。

さて、保健所から連絡があるとすぐに犬を手放さないといけないのだろうか?と心配される人もいるかも知れませんが、焦らず冷静に対処すれば大丈夫です。もちろん犬が鳴き続けているのに何の対策も取っていない人は論外ですが、きちんと対策しているのであれば、その内容をしっかりと担当者にお話しください。そして一度家まで来てもらって、今の状況をしっかりと見てもらい、本当に犬の鳴き声が苦情をいわれるレベルなのかを判断してもらいます。もし本当に我慢できないくらいうるさいのなら、もっと強力な対策を取る約束をし、苦情相手にそれを伝えてもらいましょう。もし鳴き声は大したことがなく相手の言い掛かりであれば、担当者はうるさくないと判断し、苦情を処理してくれます。

最も重要なことは、たとえ苦情が入ったとしても冷静に対処できるように、普段からきちんと鳴き声対策をとることです。

防音・鳴き防止対策をしっかりととって、愛犬と楽しい時間をお過ごしください

犬は鳴く生き物なので、それを完全に防ぐことは不可能ですが、飼い主さんの努力次第で軽減することは可能です。犬の鳴き声で近所トラブルを起こさない為にも、しっかりと防音対策や鳴き防止対策を取り、愛犬と楽しい時間をお過ごしください。

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