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この症状はいったい?犬の病気の症状と初期対応

この症状はいったい?犬の病気の症状と初期対応

犬は言葉を発することができません。そのため病気で体調を崩していたとしても、軽い症状のときはなかなか気づけないことも多いです。何らかの症状が現れた場合、飼い主はどのような初期対応をしたほうが良いのでしょうか?経験が少ないと、頭が真っ白になることもあります。ここでは、犬の病気の初期症状や対応法について、詳しく解説していきます。

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基本的には病院で相談をしたほうが良い

犬の症状が悪くなってしまった場合は、できるだけ病院で相談をしたほうが良いです。

自己判断は難しい

犬が苦しそうにしていても、それがどの程度の症状であるのか、本当のところはわかりません。飼い主は、飼い犬のことをよく知っていたとしても、病気に関しては知らないことが多いです。犬の状態を見ただけで、100%病気の診断をすることは困難でしょう。それどころか間違った自己判断をしてしまうことで、本当の症状に気付けない可能性もでてきます。

少しの判断遅れが手遅れになることもある

犬が平気そうにしていたからといって、症状が軽いというわけではありません。最悪の場合、判断遅れによって愛犬を失ってしまう恐れもあります。手遅れになってしまった場合に、飼い主に襲い掛かるのは非常に重い後悔の念です。よほどよく見たことがある症状でない限りは、できるだけ早めに獣医師に相談をしたほうが良いでしょう。

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犬が吐いてしまった時はどうすればいい?

犬が嘔吐した時の対応法について、詳しく解説していきます。

病気でない場合もある

犬が嘔吐してしまうと、初めて経験する飼い主は慌ててしまうことが多いです。しかし嘔吐の中には、体調不良によるものではないものも存在しています。例えば、吐しゃ物が白い泡のようであったり、黄色い胃液のようなものであったりする場合は、空腹による嘔吐である可能性が高いです。吐いた後も比較的元気であり食欲もあるのであれば、様子を見てもOKです。もちろん少しでも不安を感じた場合は、医師に相談をするほうが良いことに変わりはありません。

深刻性の高い嘔吐

空腹によって嘔吐してしまう場合は深刻性は低いですが、胃の病気によって嘔吐をしてしまう場合は注意が必要です。

〈胃捻転〉という胃がねじれてしまうことによって引き起こされる症状や、胃の内容物がなんらかの原因によって排泄されない〈胃拡張〉などによって引き起こされることもあります。

また、吐しゃ物の中に出血が混じっている場合は、〈胃潰瘍〉や〈腫瘍〉といった症状ができている場合があります。特に血が黒ずんでいる場合は、早急に医師に相談をしましょう。その際に、吐しゃ物も持っていくと診断が早くなる可能性があります。

犬が下痢をしてしまっているときはどうすればいい?

下痢をしてしまったときには、どのような対処をすればいいのでしょうか?

脱水症状になりやすいので水分補給をこまめに

下痢になっている場合は、早めに病院に連れていくことはもちろんですが、下痢によって犬の体内の水分が失われやすい状態になっている点も注意しましょう。病院に連れていくまでの間、こまめに水分補給ができる環境を作ってあげるのが大事です。また胃が弱っている可能性が高いので、食事を与える場合はフードをお湯などでふやかしてあげると、胃への刺激を少なくしながら食事を摂らせることができます。ただし症状によっては断食させる必要もありますので、食事をさせる前に必ず医師に相談をするようにしましょう。

深刻性が高い下痢

下痢の原因にはさまざまなものがあります。食べすぎや脂肪分や水分の過摂取であれば、比較的軽い症状であることが多いです。しかし、回虫や条虫などの〈寄生虫〉が原因である場合、〈サルモネラ菌〉や〈カンピロバクター菌〉などによって下痢が引き起こされることもあり、この場合は診察・加療が必要となります。

また定期的なワクチン接種を行っておけばまず感染することはありませんが、〈犬ジステンバーウイルス〉や〈コロナウイルス〉の感染によっても下痢が引き起こされます。

●併せて読んでほしい記事:これで安心「子犬のワクチン接種ガイド」

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ゼリー状の排せつ物が出た

時として、ゼリー状の排せつ物を出すことがあります。この場合どういった病気が該当するのでしょうか?

大腸炎になっている可能性がある

便の中にゼリー状のものが混ざっている場合は、〈大腸炎〉になっている可能性があります。このゼリー状のものは腸壁に分泌されている粘液です。この粘液があることによって便がスムーズに腸から体外へと排出されていきます。しかし、大腸炎になってしまうと粘液の分泌量が増加し、たまった粘液の塊が体外に排出されることがあります。大腸炎になる原因としては、サルモネラなどの細菌感染や寄生虫感染、アレルギーやストレスなどが考えれます。

便がやわい、血がついている場合は医者に相談しよう

ゼリー状の便の中に出血が確認されたり、便が柔らかく下痢状になっている場合は、早めに医師に相談をするようにしましょう。なお、病院に連れていく場合は、ゼリー状のものを含む便を回収して、医師に確認してもらうようにしましょう。検査によって、なにが原因で症状が引き起こされているのかを確認してもらうことができるでしょう。

困ったり、迷ったりしたらすぐに病院へ

犬の専門家や獣医師でない限り、症状からどのような病気なのかを把握することは難しいです。大丈夫と思っていたとしても、急に症状が悪化してしまう恐れもあります。後悔をしてしまわないためにも、犬の症状に困ってしまった場合は、すぐに獣医師に相談をするようにしましょう。

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