犬の平均寿命が延び、犬も人間と同じ病気になることが多くなってきました。 そのひとつが『認知症』です。 ぼーっとすることが増える、トイレを失敗することがある、夜鳴きをする、などが主な認知症の症状です。
もしかしたら愛犬は認知症なのかも?と心配されている方に、認知症の初期対応と予防方法をお伝えします。
犬の認知症について
もしかして認知症かも?と疑うべき症状
元気に走り回っていた愛犬も身体が少しずつ老い始め、歩くのが遅くなったり、食欲が衰えてきたりと、何らかの変化を感じる日が訪れます。
小・中型犬なら10歳、大型犬なら7歳を過ぎた頃から、シニア期(老犬)と呼ばれるようになり、その頃には『認知症』の症状が見られることもあります。
初期の認知症の主な症状は、
- トイレを失敗するようになった
- ボーっとしている時間が増えた
- 吠えたり噛んだりするようになった
- お昼に寝て、夜に起きるようになった
- 名前を呼んでも反応しなくなった
などです。
認知症の初期症状においては、あまり大きな変化は見られません。何となく以前と違うような気がする?程度のものがほとんどです。ですが、段々と認知症が進むと、介護が必要な症状がでてきます。
認知症が進んでいる時の症状は、
- 夜鳴きをするようになる
- 同じ場所を円を描くように周回するようになる
- 部屋の隅などに侵入して後ずさりできなくなる
- どこでも排泄するようになる
などです。
認知症になった犬は昼夜が逆転してしまうので、夜に突然鳴き出すことが多くなります。 夜鳴きは認知症の中でも飼い主さんが一番悩まされる症状です。 認知症が進行してしまう前に、やるべき初期対応を説明します。
認知症は初期対応が肝心です
もしかして愛犬は認知症かも?と思われた際は、迷わず獣医にご相談ください。
症状から認知症ではないかと思っても、実は病気だったということも少なくありません。 また、認知症であった場合も、正しい対処方法を教えてくださいます。
ペットシッターや老犬介護士に相談して、認知症になってしまった犬への対応のアドバイスをもらうのも大切なことです。
犬は敏感は生き物です。飼い主さんが自分の為に悩んでいる姿を見てしまうと、とても辛いと感じてしまいます。 認知症は正しい知識を身に付ければ十分に対応できる病気です。 一番大切なのは、認知症の症状が現れた際、少しでも早めに対応することです。
認知症を軽減するために
傍にいて声をかけることが大切
認知症と診断されたら、できる限り愛犬の傍に寄り添い愛情を注いであげてください。
認知症を改善させる為に、ぜひともやって頂きたいことは、
- 大好きだよ、可愛いよ、などと声をかける
- 昼間に起きている時間を増やして、夜眠れる環境を作る
- トイレを失敗させない為に、トイレシートの枚数を増やす・オムツを利用する
- 痴呆症にいいとされているサプリなどを利用する
などです。
大切なのは、犬に自分はまだ飼い主さんに愛されている、大切にされていると思ってもらうことです。 言葉を出来るだけたくさんかけてあげて、犬の脳を刺激してあげましょう。
また、トイレの失敗などをして怒ってしまったり、哀しい顔をしてしまうと犬が傷ついてしまいます。 ですので、トイレシートの枚数を増やしたり、オムツを利用したりして、トイレを失敗させないよう対策を取ってあげてください。
それから、夜鳴きをする犬は昼夜逆転をしている場合がほとんどです。 可能なら、お昼に起きて夜に眠ることが出来るように、朝日を浴びさせたり日光浴をさせてあげてください。 光を浴びることにより、狂ってしまった体内時計を正常に整えることができます。 昼間に起きてくれていれば、夜しっかりと寝てくれるようになり、夜鳴きの防止につながります。
また、痴呆症の為のサプリメント(ω3不飽和脂肪酸(EPAおよびDHA)が主成分)を与えると、症状が軽減される場合があります。 症状が出てしまった後から与えるよりも、予防対策として症状が出ていない頃から与える方がより良いとされています。
認知症予防は若い頃から始めてください
マッサージはとても有効です
認知症予防にもなり、愛犬の健康状態を把握できる最も簡単な方法は、毎日愛犬の身体をマッサージすることです。
マッサージすることにより血行が促進され、身体を温めることが出来ます。 血行不良になると、筋肉が凝り固まり動きが悪くなったりします。 犬も身体が動き辛くなるとお散歩に行くことを嫌がったりしますので、しっかりとマッサージして身体をほぐしてあげてください。 また毎日身体をマッサージすることにより、しこりや触ると痛がる箇所などを発見しやすくなり、病気等も早期発見することができます。 愛犬の健康維持と認知症予防の為に、毎日愛犬の身体をマッサージしてあげてください。
飼い主さんの愛情が認知症を軽減させる
認知症はどんな犬でもなる可能性のある病気です。 ですが、たとえ発症してしまったとしても、飼い主さんが愛情いっぱいの言葉をかけお世話してあげれば、症状を軽減させることは可能です。 大切なのは初期に認知症を発見することです。毎日しっかりと愛犬の状態を確認してあげてください。
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