犬を初めて飼う方は、楽しみな気持ちでいっぱいでしょう。ただ、それと同時にこれから来る生活に大きな不安を抱いてしまうこともあると思います。今までの生活スタイルが大きく変わってしまうことはもちろん、しっかりと世話やしつけをすることができるのかと悩んでしまいがちです。ここでは、犬の飼い始めに起こりやすい困った事例とその対処法について、詳しく解説していきます。
エサを食べてくれないときはどうすればいい?
犬がエサを食べてくれないと、不安になりますよね。どうしてエサを食べないのか確認していきましょう。
お迎えをしてすぐ食べてくれない
お迎えした直後の子犬は、今まで暮らしていた環境から大きく変化したために、緊張とストレスを感じています。また、新しい家につくまでの間の移動で、非常に疲れている可能性も十分にあります。この場合、無理に食べさせるとかえって子犬のストレスになる危険性があります。ある程度落ちついて、食欲が戻るまで待ってあげると良いでしょう。
お腹が空いているはずなのに食べてくれない
また、時として食べたいのにエサを食べることができない状態になることがあります。犬は空腹になりすぎると、白い泡や黄色の液体を嘔吐します。その状態になっても餌を食べない場合は、なんらかの体調不良になっていて、食べたくても食べることができない状態になっている可能性が出てきます。犬がどのような状態であるかは特に飼い初めでは判断できないので、医師に診察してもらい、点滴等の措置をはじめとした適切な対応を施してもらいましょう。
トイレスペースで排泄してくれない
トイレトレーニングをしているのに、なかなかトイレを覚えてくれないという子犬も少なくありません。ここでは、どうしてトイレを適切な場所でしてくれないのかについて、確認してみましょう。
特にペットショップ経由の子犬に多い
犬は自分の寝る場所を排泄物で汚してはいけないという本能を有しています。その本能にプラスして、事前に教育されていることから、ブリーダーや一般の飼い主から里親として譲り受ける場合、トイレはしっかりできる場合が多いです。しかし、ペットショップなどで販売されている場合は、非常に狭いスペースの中でトイレと寝床を確保するようになります。そのためトイレで寝てしまったり、食糞をしてしまったりと、トイレに対する意識が低くなることが多いです。
トイレしやすい環境を整える
特にペットショップで購入してお迎えした子の場合は、少しずつ慣らしていくようにしましょう。トイレに成功した場合は大げさなくらいほめ倒し、間違った場所で排泄した場合は無言で片づけるぐらいがベターです。こうすることで、犬はどうすれば喜んでもらえるのかを把握することができます。なお、厳しく叱るのはある程度経過してからにするとよいでしょう。
夜鳴きをしてしまう
どうして夜鳴きをしてしまうのかを確認していきましょう。
夜鳴きはストレスで引き起こされる
夜鳴きは今まで暮らしてきた環境から大きく変わることがストレスとなって起きるケースが多いです。特に、ブリーダーや一般の飼い主などの場合、これまでは母犬とともに暮らしていたのにもかかわらず、子犬一匹の状態になることに不安を感じてしまうことが多いです。また、ケージ飼いになれていない場合、閉じ込められているような感覚に陥ってしまい、夜鳴きをし始めることが多いとされています。
かまってしまうのはNG
夜鳴きを聞いてしまうと、非常にかわいそうな気分になってしまいます。しかし、かわいそうだからといって、かまってしまってはいけません。かまってしまうと、夜鳴きをすれば飼い主がこちらに反応してくれると勘違いをして、夜鳴きを助長させてしまう恐れがありますので、むしろ無視してあげなければならないのです。
子犬の噛み癖がひどい
小さなころは、噛み癖がある犬も少なくありません。なぜ、噛んでしまうのかについて確認していきましょう。
原因はさまざまある
あまがみをしてしまう理由にはさまざまなものがあります。主なものとして、乳歯から永久歯に生え変わる段階でむずがゆくなっている、愛情表現として噛んでしまう、いたずら的に噛んでしまう、などがあげられます。子犬のあまがみは非常にかわいいのですが、大人になってから噛み癖として残ってしまうと、誰かを怪我させてしまう恐れがあります。そのため、あまがみであったとしても、噛み癖はしっかり治すようにしましょう。
噛んではいけないことを教える
噛んでいることを許してしまっては、いつまでも改善させることはできません。噛んでしまったら無視をして、離してくれたら褒めるなどの極端な行動をするようにしましょう。また、ひっくり返して怒るのも有効です。噛むとよくないことが起きる、ということをしっかり覚えさせていきましょう。
楽しみながらしつけをしていこう
犬を飼うということは、家族が増えることと同じです。困りごとや悩みごとが起こることもありますが、それ以上に楽しいことがたくさん増えていきます。犬と同時に自分も成長することができますので、楽しみながらしつけをしていきましょう。