可愛い子犬が我が家にやってくる! 想像するだけで楽しさと期待で胸が膨らみますが、子犬にとっては右も左もわからない不安な状況です。あなたの家が快適で居心地の良い場所になれば、子犬との新生活はより楽しいものになります。今回は、何よりも大切な「子犬を迎える準備」についてまとめてみました。
子犬が安心して眠れる寝床を作る
まず、子犬が安心して眠れる場所の確保をしましょう。あちこち動き回る子犬にとって、寝る時間はエネルギーの確保において、たいへん重要です。
子犬の寝床はどこにする?
子犬に快適な眠りを提供できるよう、犬用ケージを設置するのか、子犬のための部屋を作るのかを検討しましょう。可愛いからといって一緒の部屋や同じベッドで寝てしまうと、極度のさみしがり屋になったり、わがままな犬になり留守番ができなくなったりといった事例があります。
子犬が新しい場所に慣れるための秘訣
子犬が一匹になったときにさみしくないよう、小さなおもちゃ、または人形などを用意してあげてください。子犬に早く新しい場所に慣れてほしい場合は、飼い主の匂いがついている不要な衣服やハンカチなどを子犬の寝床に置いておくと、効果があります。
子犬がかかりやすい病気を知ろう!
子犬は免疫力が弱いため、さまざまな病気にかかる危険性があります。可愛い子犬を苦しませないためにできる予防策を勉強し、いざというときに備えましょう。
どんな病気にかかりやすい?
代表的な病気は、咳、嘔吐、肺炎などを引き起こすケンネルコフ、くしゃみ、咳、発熱を起こす犬ジステンパー、「犬コロリ病」とも呼ばれている嘔吐、下痢、血便、脱水や呼吸困難の症状が出るパルボウィルス感染症などが挙げられます。
病気を未然に防ぐ対策とは?
子犬がどのワクチンを摂取しているかをしっかり確認して、必要なワクチン摂取を忘れないように注意しましょう。ワクチン摂取前は多くの犬と交流させないように気を配ることが、病気を未然に防ぐ第一歩になります。そのほかに、生活においては、次のようなことに気をつけます。寒い冬は、風邪の対策として部屋の温度を暖かく設定します。また、子犬が太りすぎたり痩せすぎたりしないように体重の変化に注意すること、便や尿の色を確認することも重要です。子犬は環境の変化で下痢や軟便になりますし、尿の量が少量だと尿毒症になるおそれがあります。
子犬のうちは「ちょっと私、神経質かな?」と疑問に思うぐらい気をつけるのがちょうど良いかもしれません。可愛い家族が苦しむ姿は、絶対に見たくないですよね。
★併せて読んでほしい記事:これで安心「子犬のワクチン接種ガイド」
犬には絶対厳禁!要注意食材
犬が死亡する可能性がある危険な食材は、普段、私たちが美味しくいただいているものばかりです。おねだりに負けて、ついうっかりあげてしまうことが絶対にないよう、今から勉強をしておきましょう!
最悪の場合は突然死も!危険度の高い食材とは?
犬にとって「最凶の食材」といわれているタマネギ、ニラ、ニンニクなどのユリ科の植物は、犬の体内に入ると赤血球を破壊してしまい、溶血性貧血を起こす原因となります。また、チョコ、ココア、カカオ類などの人間にとっては癒しの食べものも、犬には猛毒の「テオブロミン」が含まれているため、たいへん危険です。どちらも最悪の場合は突然死してしまうことがあります。そのほかにも、嘔吐、腎不全を起こす引き金となるレーズン、ぶどうや、嘔吐、下痢の症状の出るアボカドなど、注意しなくてはならない食材がたくさんありますので、十分にご注意ください。
食べられないようにする秘策
子犬に危険な食材を与えないのはもちろんのことですが、万が一、隠れてこっそり食べてしまったら、たいへんな事態になります。そんな危険を未然に回避すべく、犬に「食べられない秘策」をご紹介します。
- 危険な食材は、引き出しの中や鍵のかかる戸の中に隠す
- 食材を子犬が届かないくらいの高い場所に置く
- 危険な食材の周囲に、子犬の苦手な臭い(しつけ用スプレーなど)をふりまく
食べものに対して非常に貪欲な子犬は、あの手この手を使って食べようとしてきます。もし失敗したとしても、めげずに挑戦してみてください。
子犬が食べるべき食事については、「子犬の食事の与え方ガイド――何を?どんなふうに?いつ?の疑問を解決」の記事をご覧ください。
かけがえのないパートナーになるために
可愛い子犬がやってくることになったら、幸せに生活できるよう十分に準備をして、家族の一員として活躍できるようサポートしてあげたいですよね。人間にとっても、衣食住の快適さは日々の生活に大きな影響を与えます。ましてや子犬は赤ちゃん同然。子犬の幸せな一生は、飼い主の心構えにかかっています。何事も準備不足ではうまくいくものもいきません。今回、挙げた注意点に気をつけて、子犬との新生活を全力でエンジョイしてくださいね。
文:福井原さとみ
プロフィール:実家の犬を愛するあまり、週3日は散歩をするために実家へ帰る生活を送るライター。旅先のニュージーランドで他人に懐かなかった牧洋犬を手なずけたことが自慢。将来の野望は、豆柴犬の黒、白、赤を多頭飼いして、沖縄の離島へ旅行に連れていくことです。
参考: