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猫が食べものを吐いた!考えられる病気と症状について

猫が食べものを吐いた!考えられる病気と症状について

「猫が食べものを吐いたけど、これって病気なの!?」 猫のおう吐にはさまざまな原因が考えられます。何かしらの病気にかかっている可能性ももちろんありますので、原因を調べて必要な対応をとる必要があるでしょう。ここでは、猫がおう吐した場合に考えられる病気をまとめました。おう吐の原因と症状を知って、適切な対応をしましょう。

なぜ猫はそもそも「吐きやすい」のか

「吐く」という行為は、人間にとってはかなり特殊な状況です。よほど気分や体調が悪くなければ、日常の生活のなかで吐くことは少ないでしょう。 しかし、猫は基本的に食事をとる際に「丸のみ」するのが普通で、大きなものを飲み込んでしまったときや、食べ過ぎたときなどにおう吐することで対処するため、おう吐自体はそれほど珍しいことではありません。 猫がおう吐したときは慌てずに、まずはその症状を見ましょう。

様子見でも大丈夫。緊急性の低いおう吐

猫がおう吐した際に、とりあえず様子を見ておいてよいと思われるケースがあります。 次の4つのポイントをすべて満たした場合は、様子見でも問題ないでしょう。

  • 吐く回数が週に1回以下である
  • 下痢をしていない
  • 体重が減っていない
  • 食欲が減っていない

この4つのポイントをすべて満たしたうえで、吐く以外の症状が見られず、吐いた後にいつも通り過ごしているようであれば、いったん様子を見ても大丈夫でしょう。

すぐに病院へ!緊急性の高いおう吐

猫がおう吐をした際、次にあげる症状が見られた場合はすぐに病院へ連れていってください。

  • 繰り返し激しく吐いている
  • おう吐したものに血が混じっている
  • 吐こうとしているが吐き出せない
  • おう吐以外の症状も見られる

【繰り返し激しく吐いている】 1度だけではなく、何度も激しく吐く場合はすみやかに病院に連れて行きましょう。激しいおう吐の場合、感染症や、毒性のあるものを食べたことによる中毒症状、さらには膵炎(すいえん)の可能性も考えられます。また1日に何回も嘔吐することにより、脱水症状におちいる危険も出てきます。

【おう吐したものに血が混じっている】 吐いたものに血液が混じっている場合、可能であれば血の色を確認しましょう。血が赤いときは口内や食道から出血していることが多いです。褐色や黒っぽい色をしているときは胃や腸から出血している可能性があり、消化器の病気が疑われます。いずれの場合も、すぐに病院で診てもらうことが必要です。

【吐こうとしているが吐き出せない】 吐こうとしているのに何も吐き出さない、口からたくさんよだれが出ている、という場合は、猫が誤って飲み込んだものが喉に詰まっている可能性があります。誤飲は割と起こりやすいトラブルですが、中には手術しないと取り出せないケースも存在します。飲み込んだものに心当たりがある場合は、診断時にしっかりと伝えてください。

【おう吐以外の症状も見られる】 おう吐だけでなく、ぐったりとしている、食欲がないなど、その他の症状も確認される場合は別の病気を疑う必要があります。感染症や、甲状腺機能亢進症といった病気、さらにはガンなど、深刻な病気の可能性もあるので、すぐに病院に行くようにしてください。

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おう吐の考えられる原因を知ろう

猫がおう吐する場合、さまざまな原因が考えられますが、おう吐のパターンについて理解を深めておけば慌てなくてすみます。よくあるケースは、

  • 食後に吐く
  • 液体を吐く
  • 毛玉を吐く

です。 これらのおう吐は一時的なものであれば、あまり心配する必要はありません。

おう吐は「食べ物」と「病気」によるものが多い

おう吐の原因は大別すると「食べ物」と「病気」によるものに分けられます。 食後に吐くのは、急いで食べ過ぎることにより、未消化の食べ物が吐き出されるケースが多いです。雑草を食べた後に吐くこともあります。透明な液体や黄色い液体を吐くことがあり、これは空腹時の生理現象として見られるおう吐です。 そしてよくあるのが、グルーミング(毛づくろい)で飲み込んだ毛が毛玉となって胃に溜まり、それを吐き出すためのおう吐です。これは小まめにブラッシングをしてあげることで予防することができます。 おう吐に関わる病気としては、

  • 中毒
  • 胃腸炎
  • 腎不全
  • 糖尿病
  • 膵炎

などが考えられます。 どれも素人目には判断が難しく、なかには緊急性を伴う病気もあります。症状が確認出来たら、まずは病院で検査をしてもらいましょう。

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おう吐が見られたときにあなたができること

おう吐の症状が見られても、必要以上に慌てることはありませんが、症状が続いたり緊急性の高い症状が確認されたときは、すぐに病院へ連れていきましょう。 また、高齢の猫は若い猫に比べて体温が低めです。体温が低くなるとさまざまな病気にかかりやすく、症状も強く出てしまう傾向があります。できるだけ猫が過ごす部屋は温かくしておきましょう。

猫の症状をよく見ておくこと

おう吐が見られた猫を病院へ連れいていく際には、

  • どんなものを吐いたか
  • いつ、何回吐いたか
  • 吐いたあとはどんな様子だったか
  • 食欲はあるか
  • おう吐以外に症状はないか

を獣医さんに伝えられるようにしておきましょう。

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猫のおう吐の原因と症状を知り、適切な対応をとろう!

ここまで、おう吐が見られた際の症状や、その原因についてお伝えしてきました。 症状や原因を理解しておくことで、落ち着いて対処できるようになります。まずはかかりつけの動物病院をしっかりと決めておきましょう。

参考:

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