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我が家に子猫がやって来る! 迎えるための準備リスト

我が家に子猫がやって来る! 迎えるための準備リスト

子猫を家族に迎える!考えただけで胸がわくわくしますね。どんなものをそろえておけばいい? 家の中はどんなふうに整えておく必要がある? 子猫を迎えるための準備リストをまとめてみました。

子猫を迎えるのに必要な買い物リスト

フードやトイレなどの必需品に加えて、おもちゃや消臭剤など、猫が猫らしく快適に暮らすために必要なものをご紹介します。

1.キャットフード

子猫は、骨も筋肉も脳もどんどん大きくなっていきます。その成長を支えるためには、子猫用に栄養調整されたフードが必要です。成猫用のフードでは、子猫が必要な栄養を摂ることができないので、必ず成長ステージに合わせたフードを選びます。フードや水を入れる器も用意しておきましょう。

2.猫用トリーツ

トリーツ(おやつ)は、楽しみのためだけのものではありません。病院での診察や爪切りなどのときに与えてポジティブな印象を植えつけたり、トレーニングでごほうびとして与えたり、さまざまな場面で役立つ大切なツールです。

3.猫のおもちゃ

おもちゃは単なる遊び道具ではありません。猫は狩りをする動物なので、狩猟欲を満足させるためのおもちゃは猫にとって必需品なのです。釣りざおタイプ、ぬいぐるみタイプ、棒の先に羽根がついたタイプなど種類の異なるおもちゃをいくつかそろえましょう。人間用のぬいぐるみは目や鼻のボタンを誤飲する危険があるため、必ず猫用のおもちゃを選びます。

おもちゃはコミュニケーションツールでもあります。毎日、猫が少し息を切らすくらいまでおもちゃで遊んでやると、猫との絆も深まるでしょう。また猫の寝付きも良くなります。

4.キャットタワーと爪とぎ板

交通事故や病気の感染を防ぐために、猫は室内飼いが大原則です。そのため室内でも猫らしく上下に移動して運動ができるように、キャットタワー(またはそれに代わるもの)が必要です。市販のキャットタワーにはたいてい爪とぎが付いていますが、タワーを使わない場合は爪とぎ板を準備します。爪で何かを引っかくのは猫の自然な行動です。家具や家の柱に傷を付けられないためにも爪とぎ板を用意して、そこを引っかくようにトレーニングしましょう。

5.ベッド

猫は、自分専用の居心地の良い場所が大好きです。安心して眠れるように猫用ベッドを用意しましょう。クッションタイプ、かまくらタイプなどいろいろな形状がありますが、丸洗いできるものが重宝します。

6.トイレと猫砂

猫用のトイレは、猫の数プラス1個で用意します。猫を1匹飼うならトイレは2つ購入して、別々の場所に置きます。トイレのサイズは猫の体長の1.5倍が目安です。カバーなしのオープンタイプ、カバー付きタイプ、全自動タイプなど種類はいろいろありますが、一般的にはオープンタイプを好む猫が多いようです。

トイレに敷き詰める猫砂には多くの種類があり、選択に悩む買い物のひとつでしょう。原料によって鉱物系、食品系、木材系、紙系などがあり、それぞれに一長一短があります。使用後の処分方法も、不燃ゴミ、可燃ゴミ、トイレに流せるなど種類によって違います。自治体のルールもありますので、事前に調べておきましょう。

トイレや猫砂を選ぶ際、一番大切なのは猫の好みです。人間の都合や見た目ではなく、猫が気持ちよく使えるものを選びましょう。

 ●あわせて読んでほしい記事:失敗するときは原因がある! 猫とトイレのしつけのコツ

7.猫専用消臭剤

トイレの失敗やマーキングなどで、部屋に残されることもある排泄物や臭い。これらの掃除は避けることができません。普通の洗剤では消臭効果が低く、猫が足の裏などに付いた洗剤をなめて体を壊す危険もあります。天然成分で猫専用につくられた消臭剤を用意しておきましょう。

8.キャリーカート、バッグ

動物病院に行くときなど猫を安全に移動させるために、キャリーカートやバッグは必需品です。ソフトタイプのバッグは軽くて持ち運びしやすく、ハードタイプのカートは丈夫で猫にとっても安心感があり、災害時や緊急時にも役立ちます。

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動物病院リサーチもしておこう

猫と暮らしはじめたら切っても切れないのが、動物病院とのお付き合いです。子猫を迎える前に準備しておけることもあります。

また、実際に病院にかかる際の注意点は、「猫が病院を嫌がるのは当たり前! ストレスの軽減法と病院の探し方」の記事をご覧ください。

下調べをしっかりとしよう

子猫がやって来たら、遅くとも2〜3日以内に動物病院で検診を受けましょう。耳ダニやノミ、その他の寄生虫のチェックをはじめ、全身の状態を診てもらうのです。子猫が来る前に、近所の猫を飼っている人などに聞いて評判の良い獣医の情報を得ておきます。時間があれば目星をつけた動物病院を訪ねてみて、後日、子猫を連れて来ることを事前に伝えておくと良いでしょう。待合室の雰囲気や受付の印象などが確認できます。先住ペットがいる場合は、健康チェックを済ませておきましょう。

子猫のワクチン接種について知っておきたいこと

生後8~10週くらいの時期に、3種混合のワクチン接種を受けます。3種混合で予防できるのは、猫ウィルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症、猫汎白血球減少症です。1回目のワクチン接種の1ヶ月後に、2回目の接種をして病原体に対する免疫をしっかりと強化します。その後は年に1回ずつの接種となります。大切な愛猫を病気から守るために、室内飼いであっても必ずワクチン接種をしましょう。

関連記事:これで安心「子犬のワクチン接種ガイド」

家の中を安全で楽しい猫仕様に変えよう

いたずら好きな子猫が来る前に、家の中の環境を整えておくポイントや、家族みんなが知っておきたい注意点をあげてみました。

家の中は誤飲と噛み防止がポイント

好奇心旺盛な子猫は、目についた小さなものを何でも口に入れようとします。誤って飲み込んでしまうと、命にも関わります。医薬品、輪ゴム、ヘアピン、アクセサリー類、ペンのキャップ、ボタンなどすべての細々したものは、子猫が触れないところに片付けましょう。ブラインドやライトスタンドの引きひもなどゆらゆら動くものにも反応して危険なので、手が届かないようにしておきます。

洗剤や殺虫剤なども扉のある場所にしまいます。扉には念のために赤ちゃんのいたずら防止用のフックをつけておくと安心です。電気や電話のコード類は噛みちぎると危険なので、コンセント安全カバー、コードカバー、コードボックスなどを使ってガードします。

意外な植物が危険

身近な植物が、猫にとって危険な毒を含む場合もあります。特にユリ科の植物は、猫にとっては猛毒です。ユリ科にはチューリップやヒヤシンスも含まれます。ポトス、ドラセナ、シクラメン、アロエなども猫にとっては危険です。室内に植物を置く場合は、必ず事前に猫にとって危険がないかどうか確認しましょう。

家族みんなが気をつけること

家に来たばかりの子猫は母猫や兄弟と離れて不安な状態です。まずは静かな部屋に必要なものをすべてそろえて、キャリーカートや空き箱などで隠れ場所もつくってやります。隠れているときにはそっとしておきましょう。小さい子供のいる家庭では、子猫が新しい環境に慣れるまでは、抱いたり触ったりできないことを、理解させておくことも大切です。子猫が慣れるまでは騒いだりかまいすぎたりせず、見守ることを家族全員で心がけましょう。

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子猫が安心してハッピーになるために

子猫を迎えることで人間側はわくわくと興奮していますが、猫のほうは、知らない場所に連れてこられて心身ともに繊細になっています。新しい家が安全で楽しいところだと、子猫が気付いてくれるように準備をしておきましょう。家族全員が注意点を理解しておくことも大切です。しばらくの間は人間にもがまんが必要ですが、その努力はハッピーな子猫という形できっと報われるでしょう。

 

文:ガニング亜紀

プロフィール:動物の味方のフリーライター。シェルターから来た保護犬2匹と暮らしています。愛犬の健康管理や、地元のアニマルシェルター、動物に関する法律などを知るようになったことがきっかけでアメリカの犬事情の発信記事を書くようになりました。犬や猫を取り巻く環境について幅広く書いています。アメリカ在住。

参考:

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